子羊のような心をどう育てるか。

今年もお世話になりました。

先日のクリスマス公演「rest」でも話題にしたのですが、第一次大戦の際、クリスマスには兵士の間から自然発生的に「休戦」するという出来事が複数あったそうです。

敵同士であるイギリス軍とドイツ軍の兵士が、それぞれの言葉で「きよしこのよる」を歌いあったり。

たとえ一日でも、実際に戦争を止める力がクリスマスにはあるのだ!ということを知って、大変感銘を受けました。

厳しい戦地で心を消耗させ麻痺させていても、心の底には平和を祈念する気持ちが流れていたことを思います。

その逆に、人を戦争へと駆り立てるそんな気持ちも、おそらく全ての人の中にあるのでしょう。

これを100対ゼロにすることは、ほぼ無理だと思う。

だからこそ、どちらの種を育てるか。

望ましい方の種を育てるには、どんな栄養をあげたらいいのか。

そんなことを、常日頃から意識して暮らしたいものです。

わが日本も、とてもとても平穏とは言えない今年の冬です。

でも、まずは家や街中でクリスマスらしく、ささやかな夕餉を囲めている人がきっとたくさんいることに、感謝して過ごしたいと思います。

くらちかべしんぶん

ボイスアーティスト倉地恵子から皆様へ。