ご挨拶:VOJAを退団しました。
まず初めに。
本来なら沢山の方にお一人ずつ直接ご報告、ご挨拶するべきところ、こうして一斉にお知らせするご無礼を、おゆるし頂きたく存じます。
お一人ずつお目にかかってゆっくりお礼を申し上げたい、そんな方があまりにも多いのです。
それだけ皆様にお世話になり、ご縁を結べたということです。感謝しかありません。
30年以上にわたってこの活動を続けてきました。
とても負担の重い活動であることはきっとお分かりいただけると思います。「辞めようかな」という考えが心をよぎることは、これまでにも自然な事としてありました。でもこの責任ある役割を「実際に辞める」というアクションには至りませんでした。
今回は違いました。
「VOJAではない自分」はどんなだろう、と言う考えが、心に浮かんでしまったのです。30年以上にわたって出会う機会のなかった、新しい自分です。
その自分を育ててみたくなったのです。
若い頃、社会人アマチュアシンガーとしてジャズを勉強していました。ひたすらやりました。
音楽活動の目安も立っていないうちに会社員の身分を捨ててミュージシャンとしての看板を背負ったのは
「心の立ち位置を変えなければ、これ以上の成長は見込めない」とはっきり感じたからです。
その後すぐに亀渕友香さんとの出会いがあり、私のミュージシャン人生はほぼそのスタートから、VOJAのメンバーを務めながらという形になりました。
その立ち位置を変える時が来たようです。
表現者たるもの(つまり生きている人は全て!)生涯を通じて自分を育て続けなければいけないと考えています。
私の中にある色々な要素や可能性。その中には「この立ち位置では表に出られない」ものもあるように思うのです。
新しい場所に移動して、その子を育ててあげたい。
出して、出して、と言う声が聞こえるのです。
多分ものすごく寂しくなると思う。
暇にもなるだろうなあ。サボり癖をつけないように気をつけなくては。
音楽の旅は一人旅。もしくは音楽とふたり旅です。こころ強く歩まなくては。
でも一人きりで歩いていくわけではないことも承知しています。
この30年間皆さんから戴いたものは、全てしっかり私の中にありますので。
皆それぞれの場所で、良い音楽を育てることができますよう。
そしてまた会いましょう!
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