無力なればこそ。
もう「トリアージュ」は始まっていると思う。
業種を特定しての、政府からの外出自粛要請。
出かけても出かけなくても、犠牲になる人が出るのです。思い悩む日々です。
こういう時に「直感のアンテナ」にひっかかってくる色々な物は、大切にしようと思っています。
昨日から訳もなくやたらと「文七元結(落語の演目です)」というお話が頭に浮かぶのです。
ごくかいつまんで説明しますが、
このお話の中で主人公は、自分の娘を助ける代わりに、見ず知らずの他人を助けるという選択をします。
もちろん、うんと悩んだ末の決断です。
助けた相手は何の力もない若者。さしたる恩返しもできそうにありません。
その若者に主人公はこういいます。
娘のために祈ってほしい、と。
祈る事はすごく大きな力を持つ。その事を教えるために、文七元結の話が頭に浮かんだのだと思います。
無力であればあるほど、祈る事は力を持つのではないかと。
だから昨日から祈っています。
私達が外出してしまったために犠牲になる人が、少しでも出ませんように。
私達が外出を自粛してしまったために犠牲になる人が、少しでも出ませんように。
ついでに、外を歩いていて(私も少しは外出している)すれ違う人に、心の中で「どうぞご無事で」と声をかけるようにしています。
祈りのバラマキだあ。
それにしても無力だ。
だからせめて、祈ります。
くらちかべしんぶん
ボイスアーティスト倉地恵子から皆様へ。
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