たましい 抜かれる

ボイストレーナーという職業柄のせいかもしれませんが、 
人の意識の中心がどこにあるか、という事には割合敏感なつもりです。
熱心に歩きスマホしながらぶつかってくる皆さん(まあ大抵若い)の中に 
完全に、スマホのあの小さな画面上に中心がいっちゃってる人が時々います。
やってる人全員、ってわけじゃないのよ。割合としてはさほど多くない。 
でも時々、本当にいるのです。 
あれは恐ろしいものです。 
通行上危険というより、その人の存在そのものが危ういと感じる。 
昔の人は写真機に撮られる事を「たましい抜かれる」と表現したそうですが、
あながち笑い話でもないなあ、
昔の人の感覚って的確だなあ。。。と思います。  


それにしても歩きスマホは危ない。 
私は目が悪いため駅のホームや階段を歩く速度が大変遅いのですが、後ろの人から歩きスマホしやがって、と思われるのがとても心外なので、両手にスマホを持っていない状態が後ろの人に見えるよう、手の位置に気を配っています。 
電車の中でちかんに間違われないよう苦慮するお父さんたちの気持ちが、ちょっぴりわかる今日この頃です。


くらちかべしんぶん

ボイスアーティスト倉地恵子から皆様へ。